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サン・ジョルディの日
 本にもバレンタインデーのような贈り物をする日がある事をご存知ですか?
 4月23日は「サン・ジョルディの日」と言いまして、元々スペインのカタルーニャ地方(※1)発祥のイベントで、国内では日本書店組合連合会と日本カタルーニャ友好親善協会などが1986年に制定しました。書店に良く通われる方なら、ポスターなどでご覧になられた事がありますよね?

 この日はバレンタインデーにチョコレートを贈るように(※2)、女性から男性に本を、男性から女性に赤いバラを贈る習慣があります。それにしても、なぜ本とバラなのでしょうか。

 ここで、サン・ジョルディの日ができる元となった伝説を簡単にご紹介いたしましょう。

 昔、スペインのカタルーニャ地方では、悪い竜が住民を脅していたために、住民は羊と若い娘を生贄として竜に捧げなくてはならなくなりました。そして、とうとう国王の娘までも生贄に差し出さなくてはならなくなったのです。
 可哀相な姫が竜の前に差し出され、襲われそうになったその時、ローマの騎士「サン・ジョルディ」がさっそうと登場、竜を一刀両断にし、姫を救出したのです!
 そのとき、竜から流れ出した血が真っ赤なバラの園となったと言い伝えられています。

 その戦いの日こそ4月23日で、古くからこの勇気ある騎士をたたえるお祭りをしていたそうです。

 また、4月23日は、「ドン・キホーテ」の作者として有名なスペインの作家セルバンテスの命日でもあります。彼の命日を忘れないように、という意味で1926年からこの日を「本の日」とするようになりました。

 この二つのイベントが融合して一つになったというのが、この何とも不思議な本とバラの取り合わせの理由なのです。
 この日のカタルーニャはバラの花を持つ男性や本を持つ女性が町にあふれ、また通りには本屋さんの屋台が出ていたりと、たいへんな賑わいだとか。 

※1 スペインの商工業の中心地区で、その州都はオリンピックも開催されたバルセロナです。
※2 バレンタインデーにチョコの贈り物をするのは日本ぐらいですけど……。