本文を検知するCCDカメラ
今や製本業界では当たり前になりつつありますが、ほとんどの製本ラインにCCDカメラを設置し、誌面検知によって、乱丁の流出を防いでいます。全自動で検知セットが可能な最新鋭の検知システムTM-700も3ライン導入しています。
2次元バーコード管理
ページの端に4㎜程度の2次元バーコードを印刷することでCCDカメラよりさらに確実な乱丁防止対策が可能になります。
情報量の多い「データマトリクス」を使うことで商品固有のコードを作成して管理することができます。
多くの差し替えページが存在するタイプの教材の製本などに効果絶大です。
表紙を検知するCCDカメラ
私どもの取り扱う商品には、「見た目が同じでも中身が違う」通信教材が多くあります。表紙に印刷された識別番号を目視で見分けるには限界があるため、間違った材料が混入したときにCCDカメラで流出を止める仕組みをつくっています。
また表紙が上下逆だったり、表裏逆だったりしてもカメラは決して見逃しません。
重量計
無線綴じラインでは、搬送コンベアの間に重量計を設置しています。1冊ずつ重量を計測することで、ページの過不足や異物混入の流出を防いでいます。
重量の異常でラインから自動排除された本は、良品に再び混入しないように厳重に管理されています。
セパキャリトリム
一部の中綴じラインに、仕上げ後の厚みを精密に計測できる厚み検知装置「セパキャリトリム」を導入しています。
本の中にサイズの小さい綴じ込み物などが付く場合、中でずれたり歪んだりしても厚み異常で流出を防げます。本の角折れも検知可能です。
貫通検査装置
全自動穿孔機には、すべての穴が間違いなく開いているかを全数検査する装置が備わっています。
従来、目視で行っていたこの貫通検査ですが、装置で検査することで見落としがありません。
社是にもなっている「日宝パーフェクトシステム」
このシステムは、品質と納期を守るための「仕組み」を意味しています。現代のコンピューターによるシステム開発ではありません。創業から代々、お客様にご満足いただける本をつくるための「仕組みづくり」を積み重ねてきました。
ISO9001の認証取得は当然のこと。私どもは年間7億冊の商品において「ミス0」を目指しています。大量生産のプロダクトにおいて「ミス0」は夢物語かもしれませんが、われわれが世に送り出す商品は「100%安心安全」でなければならないと考えています。